男装プリンセス~続♡男装騎士~
階段を下りていく。
人の声が聞こえてきた。
これは・・・。
カイの声。
それと・・・。
お父さん?
お父さん、帰ってきたんだ。
「大変だったみたいだな」
「・・・はい」
「よく守ってくれた」
「俺は・・・、結局助けたのはユキだ」
「あいつは・・・、相変わらず無茶苦茶だな」
呆れたようなお父さんの声。
カイは顔を伏せている。
私は、声がかけられずじっとその様子を見ていた。
「・・・やっぱり、俺には人を護るなんて無理だ」
カイが苦しそうに呟いた。
え・・・?