男装プリンセス~続♡男装騎士~
「あら、ミソラ。目が覚めたのね。よかったわ」
お母さんは笑顔で招き入れてくれた。
中に入って、しばらく切り出せず立ちすくんでいた。
「どうしたの?」
お母さんが優しく笑う。
男たちと戦った時の、迫力や怖さはない。
「あの、ね・・・」
「うん?」
「カイ・・・」
どうにも切り出せない。
なんて言えばいいんだろう。
考えなしで来てしまったことを後悔した。
だって、聞きづらい。
「カイが・・・、カイがお母さんの事を殺そうとしたって・・・」
意を決してそう言うと、お母さんは目を大きくさせ驚いていた。