男装プリンセス~続♡男装騎士~
「誰に、そのこと・・・」
お母さんが戸惑いを見せる。
その様子に、事実なんだと気付いた。
どこかで、そんなの嘘だと言ってもらいたかった。
そんなこと、ないと思っていても。
「カイが話してるのを聞いたの」
「そう・・・」
お母さんが目を伏せる。
「あなたが生まれる前の話よ」
「本当なんだ・・・」
「だったら、どうするの?カイのこと軽蔑する?」
「え・・・?」
私はお母さんの声に顔を上げる。
真剣な瞳と目が合う。
「そのことは、私たちとカイの問題。それはもう、解決してて、ミソラが介入することじゃない」
「でも、カイは!」
カイは苦しんでた。
今でも、きっと、その過去に捕らわれてる。