男装プリンセス~続♡男装騎士~
「ミソラはカイのこと、好きなんでしょう?」
「え・・・?お母さん、気づいてたの?」
「当たり前でしょう?私はあなたのお母さんなんだから」
気付いてたんだ。
それでも、何も言わず、見守ってくれてた。
「カイの過去を知らないミソラだからこそ。できることはある。ミソラが、今過去を知ってなお、カイのことを好きだと思うなら。ミソラにカイを救ってあげてほしい」
「私が・・・?」
「ミソラの言葉なら、まっすぐ届くはずだから」
私の言葉・・・。
それが、カイを救える。
そんなこと簡単に思えない。
それでも。
「カイを、救いたい。カイに、笑ってほしい・・・」
ただ、それだけなの。