なにわ大戦記

転校生というものは結構ウワサがたつもので、来る三日前くらいには皆わかっているものだが、やはり新学期だと話が出回りにくいのかもしれない。

樹は興奮した様子で話し続ける。

「それでよ、それでよ、
めっ…ちゃくちゃ美人らしいぞ!」

「ヘーソウナンダータノシミダネー」

「おい棒読み激しいぞ!!!」

「ハハハ」

僕はあまり女の子に興味がないのだ。



いや、ちょっとまて、ホモではない。

ただ友達が「かわいーなー」とか「やりてー」とかそういうのが良く分からないだけだ。

てゆーか樹はこの前ケバいギャルを見て「美人だ!」と叫んでるので
あまり信用がない。

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