ユメセカイ
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_________ある日の夜中







教会の裏、目の前に森が広がっているところでいつものようにこっそり一服


この教会は、街にあるただひとつの教会であるだけでなく、身寄りのない子供たちのための孤児院でもある


私はそこで神父をやっている



子供たちを寝かしつけた後に、この一服本当に身に染みる。
あまり信徒の方たちや、子供たちには見せたくなくて、いつもこの時間にこの場所



この森はあまり人が近づかないからね





ふと森の奥の方で白い布が揺れるのが見えた気がした。
見間違いだろうか?



月明かりだけが照らす中、目を凝らして見る



それでもよく見えなかったため、近づくことにした。
対策はしてあるし、大丈夫ですよね


私は恐る恐る夜の森の中に足を踏み入れる


進むにつれて、段々と白い布がはっきりとしてくる



白いワンピースに、長い黒髪



黒い、髪






「ミモザ、様……」
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