ゾンビ走っちゃアカン!

隣にいる女の子のゾンビが肩をすくめた。

私はチッと舌打ちをする
いや
舌打ちをしたつもりだけれど
舌がなかったから
できなかった。

そんなのはどうでもいい。

「ファブる?」

「ファブっても匂い強烈じゃね?」

「トイレつまってる?」

「この臭さは異常だよ。中でクマとか死んでるとか」

「嫌だ。ねぇ帰ろうよ。臭すぎ」

帰る?帰るの?

だって
あんた達
今日の日の為に休み合わせたりさぁ
ビール買ったり
開放的になって森の中でエッチでもしよーかなーって
思ってたんでしょ?

それを止めちゃうってか?

うわー根性ないわー。

「私。綺麗なトイレじゃないと泊まれないし。こんな臭い場所ムリ!」

「場所移動しよー」


って
またみんなで

車に乗り込もうとするし

ちょっと待てよーーーー!
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