夏の恋は弾ける炭酸
髪型をセットし終わり、メイクもしてくれたお母さんの心の中はうきうき。
今日の髪型はおだんごヘアー。
まだ待ち合わせの時間には早いから、部屋で少し休むことに・・・
髪型が崩れるから、ベットでゴロゴロなんて到底出来ない。
裕樹くん、甚平か浴衣着てくるのかなぁ~。
案外私服だったりして…。
*
待ち合わせの一時間前になり、私は慌てて階段をかけ降りた。
お母さんに"どんどんうるさい!"って、叱られちゃったけど・・・
裕樹くんとやっと二人きりになれるんだね。
「夏菜…着付けするからおいで」
お母さんが和室で、着物と帯と下駄をタンスから出していた。
お母さんが新調した浴衣は、可愛らしいピンク色の花柄が刺繍されている、少し大人っぽい。
「この浴衣可愛い!」
私は浴衣を手に取るなり、ボソッと独り言のように呟く。
「夏菜が喜んでくれて良かった♪夏菜ももう大人なんだね…」
「お母さん?」
「お母さんはね、夏菜が幸せでいることが嬉しいの。
一年一年、夏菜はお母さんの歳を追っていく
だから、若い内には沢山青春することも、大事だよ?」
「お母さん、私、若い内に沢山青春する!!
沢山恋をして、私輝くね!」
「夏菜…頑張れ!!」
お母さんは浴衣を私の体に羽織わせ、着付けをしてくれた。
お母さんの着付けは上手い。
背中に付けるリボンがこれまた華麗できれい。
お腹に当たるよう、帯に新聞紙を折って入れるのが、ポイント。
お腹が冷えないように…。
「夏菜…着付け終わったよ」
「お母さん、ありがとう!」
着付けを終えたお母さんは、私の肩に手を押さえて、鏡がある所に連れていってくれた。
鏡越しに映る自分は、まるで別人のようだ。
どうしたら、こんなに人は直ぐに変われるのだろう・・・
私の浴衣姿をカメラで撮ったお母さんが、リビングに向かって小走りしては、財布を持ってきた。
「夏菜、このお金で何か好きな物を食べておいで!」
そう優しい声で言ったお母さんは、私の手に1000円札を握らせてくれた。
「お母さん、ありがとう!!お土産買って来るね。」
「お土産なんかいいのに。
夏菜、そろそろ時間でしょ?気を付けてね!」
お母さんに"行ってきます!"を言うと、私はその場を後にした。
今日の髪型はおだんごヘアー。
まだ待ち合わせの時間には早いから、部屋で少し休むことに・・・
髪型が崩れるから、ベットでゴロゴロなんて到底出来ない。
裕樹くん、甚平か浴衣着てくるのかなぁ~。
案外私服だったりして…。
*
待ち合わせの一時間前になり、私は慌てて階段をかけ降りた。
お母さんに"どんどんうるさい!"って、叱られちゃったけど・・・
裕樹くんとやっと二人きりになれるんだね。
「夏菜…着付けするからおいで」
お母さんが和室で、着物と帯と下駄をタンスから出していた。
お母さんが新調した浴衣は、可愛らしいピンク色の花柄が刺繍されている、少し大人っぽい。
「この浴衣可愛い!」
私は浴衣を手に取るなり、ボソッと独り言のように呟く。
「夏菜が喜んでくれて良かった♪夏菜ももう大人なんだね…」
「お母さん?」
「お母さんはね、夏菜が幸せでいることが嬉しいの。
一年一年、夏菜はお母さんの歳を追っていく
だから、若い内には沢山青春することも、大事だよ?」
「お母さん、私、若い内に沢山青春する!!
沢山恋をして、私輝くね!」
「夏菜…頑張れ!!」
お母さんは浴衣を私の体に羽織わせ、着付けをしてくれた。
お母さんの着付けは上手い。
背中に付けるリボンがこれまた華麗できれい。
お腹に当たるよう、帯に新聞紙を折って入れるのが、ポイント。
お腹が冷えないように…。
「夏菜…着付け終わったよ」
「お母さん、ありがとう!」
着付けを終えたお母さんは、私の肩に手を押さえて、鏡がある所に連れていってくれた。
鏡越しに映る自分は、まるで別人のようだ。
どうしたら、こんなに人は直ぐに変われるのだろう・・・
私の浴衣姿をカメラで撮ったお母さんが、リビングに向かって小走りしては、財布を持ってきた。
「夏菜、このお金で何か好きな物を食べておいで!」
そう優しい声で言ったお母さんは、私の手に1000円札を握らせてくれた。
「お母さん、ありがとう!!お土産買って来るね。」
「お土産なんかいいのに。
夏菜、そろそろ時間でしょ?気を付けてね!」
お母さんに"行ってきます!"を言うと、私はその場を後にした。