夏の恋は弾ける炭酸
*
手の模型作りの作業に没頭してると、授業の終わりのチャイムが鳴った。
今日の美術の時間が終わる。
授業の号令をかけるや否、彼はそそくさと教室を出て行く。
彼は友達とふざけあって、楽しそうに微笑んでる。
やっぱり私は、彼のあの笑顔が好きだなぁ。
「夏菜…夏菜って本当に和泉くんの事が好きなんだね!
何か二人を見てて、こっちまでほんわかするよ」
由梨が荷物を持ったまま、彼の後ろ姿をじっと見つめている私に話しかけてきた。
由梨に"本当に和泉くんの事が好きなんだね!"
と言われて、一瞬ドキッとした。
今の私の頬は、熱があるみたいに真っ赤になってると思う。
由梨がやけに今日に限って、まるで私達がお似合いカップルみたいに、べた褒め。
「由梨、私このままで良いのかな?
ずっと告白しなきゃ!って思ってるんだけど、中々言い出せなくて」
由梨だからこそ、私は素直に今の気持ちを打ち明けてみた。
すると…
いつもは相槌を打つばかりの由梨が、思わぬことを口にする。
「それだったら、夏祭りに誘ってみたら?」
「え!?」
今日の由梨は、いつもよりポジティブで、積極的になっていた。
「だーかーらー
夏祭りの日に浴衣着て、おしゃれしたら…
和泉くん絶対イチコロだってぇ!」
「本当?」
「うん!夏菜の恋が叶うよう、応援してるから!
ほら、教室戻るよ~」
「由梨、あ、ありがとう」
由梨は私が教室に行くようあまりにも急かすから、私は荷物を持って、美術室を後にした。
それにしても今日の由梨、何か変だよなー…
何か私に隠し事してそう。
手の模型作りの作業に没頭してると、授業の終わりのチャイムが鳴った。
今日の美術の時間が終わる。
授業の号令をかけるや否、彼はそそくさと教室を出て行く。
彼は友達とふざけあって、楽しそうに微笑んでる。
やっぱり私は、彼のあの笑顔が好きだなぁ。
「夏菜…夏菜って本当に和泉くんの事が好きなんだね!
何か二人を見てて、こっちまでほんわかするよ」
由梨が荷物を持ったまま、彼の後ろ姿をじっと見つめている私に話しかけてきた。
由梨に"本当に和泉くんの事が好きなんだね!"
と言われて、一瞬ドキッとした。
今の私の頬は、熱があるみたいに真っ赤になってると思う。
由梨がやけに今日に限って、まるで私達がお似合いカップルみたいに、べた褒め。
「由梨、私このままで良いのかな?
ずっと告白しなきゃ!って思ってるんだけど、中々言い出せなくて」
由梨だからこそ、私は素直に今の気持ちを打ち明けてみた。
すると…
いつもは相槌を打つばかりの由梨が、思わぬことを口にする。
「それだったら、夏祭りに誘ってみたら?」
「え!?」
今日の由梨は、いつもよりポジティブで、積極的になっていた。
「だーかーらー
夏祭りの日に浴衣着て、おしゃれしたら…
和泉くん絶対イチコロだってぇ!」
「本当?」
「うん!夏菜の恋が叶うよう、応援してるから!
ほら、教室戻るよ~」
「由梨、あ、ありがとう」
由梨は私が教室に行くようあまりにも急かすから、私は荷物を持って、美術室を後にした。
それにしても今日の由梨、何か変だよなー…
何か私に隠し事してそう。