夏の恋は弾ける炭酸
教室に着くと、由梨とは別れて自分の席に着いた。

私の席は、最近席替えをしたから、窓側から二列目の三番目。

好きな人の席は、教室側から二列目の二番目。

彼に視線を向けても、バレないこの距離。

何だか自然とドキドキする。


そして私は授業の道具を出しながら、視線を彼に向けていると…

小学校から一緒で、家も近所の古山徹平(コヤマ テッペイ)が、私の肩を叩いて、耳元で呟いてきた。



"裕樹、夏菜の事が好きなんだって"


私は何も聞き返す事が出来なかった。


ただ私はその場で固まって、驚くことしか出来ない。


和泉くんが、私のことが好き?


嘘でしょ…?嘘だよね…?



"裕樹、夏菜の事が好きなんだって"


その徹平が言った言葉が頭の中を駆け巡る。


私は一瞬彼の方を見る。

彼は相変わらず、男子達と仲良く話してた。


彼は私の気持ちを他所に、彼の独特の笑顔がスポットライトを浴びるみたいに、眩しい。



本当に両想いなのかな?
本当に和泉くんは私のことが好きなのかな?



私にはその確信がない。


だって、それは・・・
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