腐女子姫と七人の王子様
カッ、カッ、カッ
あーあ、放課後に屋上とか意味分かんない、正直めんどい。
早く帰ってTixiv(ティクシヴ)のフォロー新着チェックしたいし、Writter(ライッター)でフォロワーさんと推しカプについて語りたい。
さっさと用件済ませて帰ろ。
足早に屋上への階段を登ると、何やら喧嘩のような騒ぎ声が聞こえた。
一人、二人……いや、もっと多いな。
なんだろう?
思い切ってドアを開けると―――
「え?」
二次元しか見てない私でさえ顔を知ってるくらい、この学校で人気のある男子が七人、そこにいた。
「あ、榊さん……」
「ちょっと、休戦しよーぜ!めんどいからもう全員で一斉に言おう!」
一斉にって、……まさか。