腐女子姫と七人の王子様
「竜胆くんはどう?阿弓、ショタキャラ好きでしょ?」
蝶羽が尋ねた。
確かに私は、ショタコンという訳では無いけど小さい男の子は好き。
でかいのは兄で見飽きてる。
でも……
「好きだけどねー……三次元と二次元じゃ訳が違うし、ちょっとなぁ」
リアルとなると、また勝手が違うからな。
「まぁ、現実の可愛い系の男子って、裏で黒い事考えてるの多いもんね。その点では、亜市くんも同じ?」
亜希乃が質問する。
「うん、そうだね」
確かにあの二人は外見だけで言えば似たタイプだったけど、中身が圧倒的に違う。
仔犬みたいに可愛かったけど、なんだか私には小悪魔の角と尻尾が見えた。
「可愛いって言えばさ、祁答院くんは?女の子みたいな見た目だし。阿弓、中性的なキャラも好きだよね?」
私は否定しなかった。私の好きなアニメ『カミドルっ!』でも、推しは中性的な外見のキャラばかりだった。
「でも、ヤンデレだしなー……私、束縛させるのって嫌いだし」
「んー、ダメかぁ」
亜希乃が、んーっと伸びをする。