腐女子姫と七人の王子様
本当に花宮?
「あ、あれ?!LIKE送った時まだ日付変わってなかった?!今日金曜日!?ちょ、ちょっと待って、四十秒時間ちょうだい!!」
ガタンガタンバタバタバタバタタタン!!
―――四十秒後。
ガチャッ
「お待たせ、榊さん。今日はワタシが飛びっきり最高の夢を見せてあげるよ」
「今更かっこつけたって無駄だぞ花宮」
私は小指で耳をかいてじっとりとした視線を投げた。
どれだけホストみたいなお洒落しようとキラキラオーラを放とうと、私は四十秒前の光景を忘れないぞ。
花宮は観念したようにうなだれた。
「……う、ごめんなさい」
「え、何で謝ってんの?」