どうしても‥‥君が好き
病む時
✽✽みかサイド
私は、五十嵐君と別れてから
なにもする気にならずにいた。
大学に行くつもりでいたから、
推薦で合格はしていたが‥‥
病院にも行ってない
行ってないから、薬もない。
体は、きついから、ベットから
出れない。
堂々巡りになっていた。
美奈が、心配して、毎日きてくれる。
美奈は、就職で、会社に内定をもらっていた。
病院に行くように
毎日、言われて、泣かれるが
私は、首を横にふっていた。
見かねて、美奈が、五十嵐君に
連絡したみたいで、
彼が、毎日、家に来る。
「病院に行け。」
「なにしにきたの?帰って」
これの、繰り返し。
でも、心の中では、五十嵐君が
毎日来てくれることが、嬉しかった。
同情でも、なんでも、かまわない。
そんなやり取りが
しばらく続いた
ある日
「お前が、病院に行こうが、いかないが
俺には、関係ない。
辛いのは、お前なんだし。
でも、お前は、親父さんやお袋さん、
お前の従兄妹に、どれだけ心配かけたら、
気がすむんだ。
俺は、俺ならお前を病院に行かせられる
かもと、過信していた
でも、それは、俺のおごりだったんだ。
英雄気取りだったのか。
そんな、俺は、後先考えずに
行動して、大事なものを
失ってしまった。
俺は、もう、二度とここには、
来ない。
お前も、よく考えろ。」
と、言った。
「いや、また、いなくなるの?
五十嵐君、来なくなるなら、
病院いかないよ。
居てくれるなら、
ちゃんと病院にも行くから
今のように、毎日きて。」
と、私は言った。