どうしても‥‥君が好き
卒業の時
おばさんに、荷物の整理をお願いして
実家に帰った。
母は、心配していたが
父は、なにも言わなかった。
父は、私が、どうにもならなくなり
助けを求めない限り、
父、自らからは手助けはない。
昔から、そういう人だ。
自分で、しっかり考えなさい。と
でも、私に甘いんだよね。
私は、毎日
母さんと買い物したり、料理したり
楽しく過ごした。
毎晩、泣いて過ごしていたが
少しずつ、落ち着いてきた。
瞳や美咲さんからは、
ちょこ、ちょこ
電話をもらっていた。
いつも、助けてもらってばかりだ。
短大は、家から通えるから、
後は、卒業式を待つだけだった。
卒業式も盛大で
感慨深い、卒業式となった。
バレー部の仲間とも
沢山 泣いた。
瞳とも沢山 泣いた。
帰りに
みかさんの従兄妹さんから、
「今まで、ごめんなさい。」
と、言われて
私は、微笑み返して
その場を離れた。