どうしても‥‥君が好き
再会の時
毎日、保育園と家の往復の日々
合コンに誘われたり、
父兄から紹介などあるが
尽くお断りしている。
今も····まだ······
そんな気持ちになれない。
と、言うか·······
本当にまた、好きになって
また、裏切られたら
また、病気に関連したら
もう、立ち上がれなくなる。
それが怖くて………
前に進むことができない。
········情けない········
今は、たまに、先生達に誘われて
バレーボールに参加させてもらう事が
楽しみになっている。
今日も、仕事終わってから行く予定だ。
すると、私の車の近くに
頭から、タオルを被った人が立っている。
変質者?嫌だな
怖いし·······お父さん呼ぼうかな
と、携帯をだすと
「俺と海にいきませんか?‥‥‥‥
‥‥加納······桜子さん。」
と、言われた。
「‥‥えっ‥‥‥‥‥‥‥なぜ?」
タオルを取る‥‥‥哲‥‥
「桜子。
城と瞳ちゃんに土下座して
頼んで教えてもらった。
もう一度、もう一度だけ、
俺を見てくれないか?」
と、言う。
頭が混乱して返事が出来ない····
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥っ‥‥さくらこ‥‥ダメか‥」
「‥‥もうっ‥‥‥
‥‥もうっ‥‥‥いなく‥なら‥ない?」
と、やっと言う
哲は、私を抱き締めて
「ごめん、桜子。
辛い思いさせて、本当にごめんね。
きちんと話さなくて、ごめん。」
と、言った。
桜子は、哲の胸の中で
何度も首をふった。