どうしても‥‥君が好き


美咲さんに、直ぐに知らせた。
「我が弟にしては、やるじゃん。」
と、嬉しそうに言ってくれた。

瞳とおばさんにも、知らせた。
いっぱい心配をかけたから。

哲の頬は、しばらく青くなっていたが
桜子を苦しめた自分の戒めだ
と、哲は言っていた。

私と哲は、お互いの勤務先の
中間地点に新居を借りた。


結婚式は、身内と瞳、城君だけで
あげて。
友達や職場の方々には、パーティにして
参加してもらった。

哲は、身長も高くイケメンだから
みんなに冷やかされて大変だったが

「だから、桜子は、
合コンも紹介も、要らなかったんだ。」
と、言われて‥‥‥‥
哲から、睨まれ
「聞いてないよ、桜子?」
と、哲。

いや、いや、断ったから
先輩方も知っていて·······

桜子は、スラッと背が高く
その上、スタイルもよく
綺麗な顔をしている。

良かった·····
誰かに取られなくて······
と、思いながら
「桜子、後で、お仕置きな。」
と、囁くと
真っ赤になりながら
「なっ、ちゃんと断ったから。」
と、言う桜子。


俺の職場の先輩達も
羨ましがっていた。

俺には、最高の嫁さんだ。
本当に、良かった
桜子を失わずに‥‥‥‥
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