どうしても‥‥君が好き
別れの時

✽✽哲サイド


俺は、中学二年生の時に
近所に住む
小谷 みか から告白された。

みかは、小さいときから
身体が弱く、守ってあげたいタイプの
女の子だった。
別に好きとかの感情はなかったが
別に、付き合ってもいいかと
思い“ OK ”をした。

だが正直
俺は、バスケが忙しくて、
デートらしい事は、したことがない。

生まれつき心臓が弱いみかは、
薬を毎日服用していたし
手術も何度かしているらしい。

だから、付き合うと言っても
近くの公園で会って
30分か、一時間位だが
話すこともあまりないし
二人で黙って
ブランコ乗ったりしていた。

いつも、みかは、俺に気を使い
こいつ、俺と一緒に居て
楽しいのかと、ずっと
思っていた。

でも、桜子に出会って
桜子が、可愛いくて、愛おしくて
桜子に沢山触れたい。
と、思う気持ちが日に日に
溢れてきた。

みかに思ったことのない感情ばかり。

俺は、桜子に誠実でありたいと思い
みかを電話で、呼び出して
「別れよう。」
と、言った。
だが、みかは、
「嫌だ、どうしてそんなこというの?」
と。

「お前、俺と一緒にいても、
つまらないだろう?
俺に気を使ってばかりで。
そんな関係を
ずっと悩んでいた。

それに、俺好きな人ができたんだ
その子に対して、誠実でありたい
だから、別れて欲しい。」
と、言った。

みかは、
「嫌だ、嫌だ。」
と、首をふるばかりだったが

俺の気持ちが、固いのが
わかったのか・・・

最後には、
「わかった。」
と、言ってくれた。
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