年下彼氏の甘い罠
Lesson1

1.肩書きを持つ女



大手上場企業である


片岡総合商社の10階給湯室にて、


「ねー、今日のコンパ行く?」


「行く行く!」


「絶対行くよね!今日のメンバーって飲料メーカーでしょ?」


「そうそう♪」


「イケメン揃いらしいよー。」


「ラッキー!めっちゃ気合い入る~。」


まだ20代前半の女子社員3名か…。


給湯室に用があって来たけど、中から聞こえてきた声に足を止めた。


今入ったら邪魔…よね。


仕事をサボっているのはこっちではなく明らかに向こうなんだけど。


出直そうと思い、来た廊下を引き返そうとした時。


「あっ尾崎さん!」


3名の内のひとり、同じ部署の後輩に名前を呼ばれて立ち止まった。


やばい。。。


「今の話、聞こえちゃいました!?」


「えぇ、まあ。」


あれだけのボリュームで話していたら聞こえていない方がおかしい。









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