年下彼氏の甘い罠



ふたりで「お疲れ様です。」と静かにグラスを合わせた。



冷たいビールが喉を通っていくのが分かる。



仕事後のビールはやっぱり美味しい。



結城さんに申し訳ないって思いながらも自然と笑顔になってしまった。



「お酒はお好きですか?」



…見逃してはくれなかったらしい。



「そんなに強くはないけど…好きです。」


「そうですか。
じゃあ今日はいっぱい飲んで下さい。って、俺の金じゃないですけど。」


「ふふっ。」


やっぱり結城さんは優しい。


私が気にしないようにわざと笑わせてくれたのが分かった。


お部屋も落ち着いていて風景も良くて、お料理は食べたことがないものが多い位美味しくて、何より結城さんとの時間は楽しかった。


強肴のお料理が運ばれる頃には、大分お酒が回ってきてしまっていた。


「グラスが空きましたね。もういっぱいビールでいいですか?」


結城さんがお店の人を呼ぶために内線に手を


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