年下彼氏の甘い罠
「今日は挿しに使うデザインとイラストを決めさせて頂きたいと思います。」
「はい。わかりました。
でも、挿しは著作権もあるので結城さんの方がお詳しいんじゃないですか?」
「そうですね。ですので、私の方で既に許可の出ているものと出るだろうものの中からピックアップして候補を挙げさせてもらいました。」
結城さんが手元に置いていたファイルから分厚い資料を取り出し、順に並べてくれる。
「…いつも助かります。」
「いえ、私も御社の仕事はやりがいがあると言うか、いい経験になるので力が入ります。」
「そう言ってもらえると…。
資料重かったですよね?大丈夫でした?」
ざっと見ただけでも10キロくらいはありそう。
しかもほとんどがフィルムだから見た目以上に重たいはず。
「はい。これ位平気ですよ。
それに実はこれのお陰で今日は社用車使わせてもらえたんです。」
「運転されるんですか?」
「しますよ。歩くのも好きですけど、運転も好きです。まぁ社用車よりは自分の車の方がいいですけど。」