年下彼氏の甘い罠



普通に運転できるって聞いてもイメージと違いすぎて、クマみたい(失礼。)なのに、やっぱり男の人なんだなって思ってしまった。


「社用車はセダン…セダンって分かりますか?普通の乗用車なんですけど、僕が乗ると天井に頭があたってしまって…。対向車に驚かれてましたね。」


「ぷっ!」


思わず吹き出してしまった…。


だって想像すると可笑しい。


「…ごめんなさい。」


伺うように結城さんの顔を見ると、


ドキンっ


見たことないほど優しく笑ってくれていた。


優しすぎて心臓が熱い。


ドキドキしてる…。


人の優しさってこんなに温かいものなんだ。


男の人として好きじゃなくても、人として私は結城さんが好きだと思った。







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