Sunshine!〜歌姫と4人の王子様〜
*
翌日の放課後ーー
「よっしゃ、早速やろうぜ!オレと健太と凛の3人。悠と蓮の2人に別れようぜ!」
「そうだね!今から1時間練習ね!」
了解、と言って2グループにわかれる。
早速健太の曲を聴くことに。
「流すね。これが楽譜」
健太から楽譜を受け取る。
そこにタイミング良く曲が流れる。
『〜〜♪〜〜♪〜〜♪』
バラード調のゆったりとした、切なくてどこが品のある曲…。
「ぬぅおぉぉ!!制作意欲が湧いてくるぜ!!」
曲を聴き終えると、大雅が物凄い勢いでルーズリーフの上にペンを動かす。
ーーそれから数分して。
「できた!」
ルーズリーフの上にびっしりと書かれた詞。大雅らしい、少し乱雑な字。
「楽譜にも書くからちょっと待ってろ!」
そう言ってまたペンを動かす。
「今度こそできた!はい、凛!譜読みはできるよな?」
「ありがと!もっちろんできるよ!」
「ちょっと待ってね!」
あたしは楽譜に視線を落とし、譜読みする。
あのバカな大雅からは想像できない程いい詞だった。