照らしてくれたのはあなた
タイトル未編集
もうお前など必要ない。
ニセの親から最後にそう言われ家を追い出された。
理由なんか・・・
山ほどある。
私は昔、今の血の繫がっていない親に施設から養子として引き取られた。
前の親に捨てられ、もう誰も信じれていなかったけど、
笑顔でこちらを見てくれるあの人達だったら幸せになれると
思って施設を出て、ついてきたのに、現実は想像とは違った。
言ってみれば暴力三昧だった。
毎日傷だらけの身体で学校に行くと
いじめられていると噂される。
その度、憂鬱になる。
こんな生活が待っていたなら生まれなければよかった。
もう1度施設で暮らすんだな。
そう考えると自分でもどういう事か分からなかったけど、
自然と涙が頬を伝った。
もう、2度と誰も信じれない。
私は本当の独りになるんだ。そう思った。
もう、何も必要じゃないし…というか、
もう私自身が必要とされてない。