先輩との恋
確かな恋愛感情に変わったのはそれから1週間後。

これまた私が具合悪くて保健室で休んでたとき、急にドアがあいて同級生の男の子が入ってきた。


「桜庭さん。いま、いい?」

私はゆっくり休みたかったんだけど、ベッドから降りて話を聞く体勢になった。

「どう、したの?」

私のからだからは、変な汗がでてきてる。

「俺、桜庭さんのことが好きなんだ。俺と付き合って?」

「・・・え?」

「今までの男が振られてきてんのはわかってる。でも、俺だったら桜庭さんを楽しませることができるよ。」

・・・楽しませる?

私は、今までも確かに告白を断ってきた。

でもそれは、彼らだったら私を楽しませられないからとかではない。

好きじゃなかったから。

ただ、それだけなのに
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