誠のもとで
「いやー。神崎君、綺麗だったなー。」
「あ、ありがとうございます。」
角屋から帰る途中だった。
「おい。誰かにつけられている。」
私は、気配に気付いて近藤さんに伝えた。
「もう、囲まれたかと。」
斎藤も気付いたらしい。
生憎こっちは、平隊士を先に帰らせた、近藤さん、沖田、斎藤と私という少人数だ。
永倉達はまだ飲んでいて土方は、ストッパー役で残っている。
「どうします?近藤さん。人数はかなり居ますけど。」
既に刀に手をかけた沖田は、笑っていた。