誠のもとで

「フッ・・・でもある日、家に帰ると母親の声が聞こえなかった。」

そう、私の誕生日だったあの日。

「死んでた。首をつって。手紙を置いてあった。そして、あの花も。私があげたあの花。」

普通だったら、今までごめんね?とか書いてあるんだろうな・・・・

「なんて書いてあったと思う?」

苦笑いをして、皆を見渡した。

「あんたなんか産まなきゃ良かった。
愛してるのはあの人だけだよ。
じゃぁね。」

皆が目を見開いたのが分かった。
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