誠のもとで

「あ、あの人ってのは私の父親。私が産まれる前?産まれてから?良く分からないけど、私達を捨てていったらしい。」

「何で神無がそんなこと知ってんだ?」

確かに産まれる前後だしね。

「母親が死んでから、母親の両親が引き取ってくれたしね。その時。でも、それを聞いたお陰でますます感情が無くなってね。」

ああ、今私。どんな顔してるんだろう。

「あ、でも。完全に無くなった訳じゃないよ。
それに、おばあちゃんとおじいちゃんがやさしかっ「神崎」

ポフッ

え?

「無理して話さなくていい。それに、泣きたいなら泣け。」

泣けるわけ・・・・

ポタッ

え?
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