誠のもとで

夕餉が終わり、私達は部屋に戻ってきた。

「神無。」

「はい。」

斎藤さんが真剣な目をして此方を見ていた。

「俺は、これから・・・否、今までも此れからも新撰組の掲げる誠のもとで生きていくだろう。それでも、俺についてきてくれるか?本来なら、大事だからこそ離れた方が良い。だが俺はお前に、神無にそばに居て欲しいと思っている。だから、この先俺のそばにいてくるないか?」

そんなの・・・

「勿論。」

だって、

「一さんを愛しています。何処までもついていきます。」

一さんが誠のもとで生きるのなら、私も誠のもとで生きていく。

一さんと共に。

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