終わらない恋

出会い

「もう知らない！勝手にすればいいじゃん！私はここからでていくから！」

必要な荷物だけまとめて私は家を出た。
私の家は田舎にあって、結構な山の中。
バス停まで歩いて10分弱。
バスは一時間に一本で、それでも100円で最寄りの電車の駅まで連れて行ってくれる。
運良くバス停に着いた頃にバスが来て私はそれに乗った。
電車の最寄りの駅まで30分くらいだろう。
私はスマホの電源を落とした。
見つかったらきっと連れ戻されるから。

見慣れた景色が窓の外を走っていく。
いつもゆっくり眺めて歩くのとは大違い。
景色がだいぶ変わって見える。


-----⚪︎⚪︎駅です

アナウンスが聞こえて私の降りる駅を告げる。
立ち上がって小銭を渡しバスから降りた。
降り注ぐ日差しがなんだか痛い。
日焼け対策をしてこればよかったと後悔するがもう遅い。

私は電車に乗った。