終わらない恋
「今日は聞いてくださってありがとうございました」
そう言って男の人は聞いている人たちに深くお辞儀した。
そして、後片付けを始めた。
私はいつの間にかその人に話しかけていた。
「あの、あなたの歌、気に入りました。次はいつやるんですか?」
その人は顔を曇らせた。
少し寂しそうな顔をして笑いながら私を見つめた。
「今日で最後なんだ。ごめんね」
私は耳を疑った。
「なんで?嘘でしょ?歌わないなんて勿体無いよ。歌ってよ!」
我儘、そんなのわかってた。
でも、言葉が止まらなかった。
こんなに感動したのも惹きつけられたのも初めてだった。
もっと、聴いてみたかった。
そんな感情が顔に出ていたんだろうか、男の人は少し笑って、「名前は?」と訪ねてきた。
「唯です」
「唯ちゃんか。よかったら俺んちおいでよ。歌、聴かせてあげる」
私は頷いた。
どうせ行く当てもない。
私は男の人についていった。
そう言って男の人は聞いている人たちに深くお辞儀した。
そして、後片付けを始めた。
私はいつの間にかその人に話しかけていた。
「あの、あなたの歌、気に入りました。次はいつやるんですか?」
その人は顔を曇らせた。
少し寂しそうな顔をして笑いながら私を見つめた。
「今日で最後なんだ。ごめんね」
私は耳を疑った。
「なんで?嘘でしょ?歌わないなんて勿体無いよ。歌ってよ!」
我儘、そんなのわかってた。
でも、言葉が止まらなかった。
こんなに感動したのも惹きつけられたのも初めてだった。
もっと、聴いてみたかった。
そんな感情が顔に出ていたんだろうか、男の人は少し笑って、「名前は?」と訪ねてきた。
「唯です」
「唯ちゃんか。よかったら俺んちおいでよ。歌、聴かせてあげる」
私は頷いた。
どうせ行く当てもない。
私は男の人についていった。