死神の愛情表現
・Prologue
今日は満月。
そして、そんな日に突如降りかかる少年の泣き声。
「嫌だ…嫌だ…こんな、、」
幼い男の子がその場で膝をついて声をあげて泣きじゃくる。
『お前はもう、戻れるのだあの日に…』
”さぁ、我のために殺るのだ”
そして、少年はまるで操り人形のように武器を振りかざす。
魔物を一人残らず退治した少年。
「あぁ、こんなにも残酷なのに…キレイだ…」
魔物から魂が浮かび上がるのを見ながら少年は涙を一筋流して今宵の月を見上げる―――。
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