死神の愛情表現
「レオ!どーしたんだよ!」
ルーの声が耳に届かない。
何故だ…何であんなのが今さら!!
沸々と沸き上がる怒りと、恐怖感が俺を支配していく。
「レオ!!」
誰かの呼び掛けに立ち止まる俺。
ルーは息をきらしながら俺の隣へと来る。
「レオ、、どこに行くの、?」
そこには魔導書を持ったルイがいた。
「ちょっと、、な、、」
ルイなんかに言えるわけがない。
そう思って言葉を濁す俺にルイは顔をしかめる。
俺はルイに近寄って頭を撫でた。
「社交パーティーの時ごめんな、」
そう言って俺はルイに背を向けて歩き出した。