死神の愛情表現




俺は驚いてその場に立ち止まる。
あぁ、、、本当は………魔物もサキを………



“愛してたんだ“



「ス……イ………」


サキは意識が朦朧しながらスイの頬をいとおしく撫でる。
それに、スイは答えるかのようにサキの手を握る。



「本当は……魔物の貴方も好きだった……貴方なら殺されても良かったの……だけど、、、貴方は何度も中途半端で私を殺さなかった………」


「………好きよ……好きよスイ」



サキは涙を溢し呟いた。
そして、スイがサキの耳元で何かを喋る。



それに、サキは一瞬驚いた顔を見せ、やがて幸せに満ちた顔で微笑み、



「貴方と、、素敵な時間が、っ、、過ごせて、楽しかった………ありがとう、、、」



そう言って静かに目を閉じた。










< 134 / 187 >

この作品をシェア

pagetop