死神の愛情表現



スイはゆっくりと、サキの手を下ろす。
そして、立ち上がり俺を見つめる。



「さぁ、、戦え死神……俺と決着をっ!!」

「ッ!!」


そう言うなり、スイは俺に襲いかかってくる。
慌てて鎌でガードする俺。


「お前の力はその程度か??」


「っ、、お前、、サキのこと……」


苦しみながらに声を出すと、スイは乾いたように笑う。



「俺だって………好きだった…アイツが、、魔物の俺に優しく接し、何より………かけがえのない奴だ……だからこそ、俺はアイツを殺すしかない、、」


ギリッ………と、両者に力が食わばる。
一歩も動かない。


「魔物との恋愛はこの世に………成り立たないからな‼」



そう言い攻撃を仕掛けるスイに罪悪感すら覚えてくる俺。
だが、、、今はそんなのに浸ってはいられなかった。



「………っ、、お前………」



俺は歯を食い縛る。









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