死神の愛情表現
俺は鎌を力一杯降り下げた。
「うぁぁぁぁあッ‼」
スイは俺の攻撃を守るより、何より薄く微笑み、
ザシュッ――――‼
俺の叫び声と共に切られた。
本当は分かっていた………わざと俺を挑発していたのも……
それは全て、サキの為だと言うことも―――。
「はは、、、愛した女の為だと、、命も惜しまないのは本当だな…………ガハッ!」
スイは虚ろな目でそう呟く。
そして、幸せそうな顔で目を覚まさないサキに向かって手を伸ばす。
「サ、キ…………ごめんな、、、」
そして涙を流すスイに俺は、ただただ歯を食い縛る。
何でだろう………何で人間と魔物の恋は実らない…。
どうして、、、。