死神の愛情表現




「レルは誰かにそう思われたかもしれない、言われたかもしれない。だけどね、」


私は言葉を飲み込む。


「俺とかレオ達はそんな事絶対思わねぇよ」


限界だ。涙が両目から、とめどなく溢れる。
いつも、片目を隠して誰にも悟られないように生き、クールな口調で心配をかけないようにしてきた。



だけど、、そっかぁ。


もう、否定する人はいないんだ。



泣きじゃくる私をユウはそっと抱きしめる。



「泣いて、いっぱい泣いていいよレル。」


ユウは私の頭を撫でながら優しく、優しく私が泣き終わるまで抱きしめていてくれた。




< 153 / 187 >

この作品をシェア

pagetop