RE

「ん~~!」

身体を思い切り伸ばす。
朝日を浴びて大あくび。
輝いている空に、笑顔を見せてみる。

れん君と出逢って、一ヶ月が経とうとしていた。毎日屋上で会って、気が向けば学校を抜け出してあの秘密基地に遊びに行く。
そんな関係が続いていた。

今だ本当の名前で呼ばないのは、名前が気に入っているのと、いつだって自分だけの呼び名で君を呼べることが嬉しかったからだと思う。

「弁当、今日一緒に食わね?屋上に集合な。来なかったら俺リアルに泣いとくから!」
「はは、ちゃんと行くって~。今日はパン買わないでね。」
「え、何で?」
「あたしが作ってきたのでした~。良かったら、食べてほしいかな?みたいな……。」

朝早起きして作ったから目がショボショボするけど、れん君が食べてくれるかもって思うとこんなのも良いのかなって本気でそう思ってた。

「え…………?」

眉をしかめている君は、あたしにやめてって訴えているようだった。

「れん君……?」
「…………。」

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