RE

「お腹減ってたからおいしー!」
「ははは。亜衣ちゃん面白いね。」

胸騒ぎは、押さえつけるように隠した。
こんなの、気のせいだって言い聞かせて。

「ていうか、この前から遠藤君と一緒に居たからビックリしたんだよ~、あの人にも理解者が現れたんだって。」
「ふ、ふ~ん。でも、良い人だよね……。」
「小さい頃から柄悪いんだけどね。」
「はは、その辺は気にしないことにしてる。」
「そうなの?おっかし~。」

食事は進まなくて、でも話していて。
何だか懐かしい感じ。
どうしても交われなかった友達が、久しぶりに戻ってきてくれた気がした。
それだけは、嬉しかった。

「……あ~あ、もっと前に話しかけてればよかった。千尋ちゃんと話すの超楽しいもん。」
「本当?言われた事ないな~。」
「え~、皆鈍感すぎ!!」

凄く、楽しかった。

“ガラガラッ。”

そう、あの時までは。


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