RE

本当に何も分かってないのはあたしなのに。

膝を抱えながら頬を濡らす。

誰かに分かってほしいのに、馬鹿。

心の中で呟いては溶けていく言葉。

寂しくないと言いながら、心で泣いている。

本当の孤独を味わって。

「…………。」

月の光が、あたしを照らした。

< 36 / 91 >

この作品をシェア

pagetop