RE
別れ際。
御子柴先輩はキラキラして見えた。
まあ、亮には負けるけど
カッコいいなぁなんて思った。
不謹慎!?
あたしは一筋……!
「あ、あの!」
「ん?」
「宜しくお願いします!」
「ん~、はは、千尋ちゃん面白いね。」
良い人、なんだなぁ。
ニコッと笑って見せてから
あたしは廊下を走っていった。
亮に、駆け寄るみたいに
地面を強く蹴った。
“ガラガラ。”
静まる教室
集まる視線
何だって言うの、あたしが。
文句あるなら言ってみてよ!
REじゃないんだから!
れん君でもない!
一番優しい亮なんだから!!
そう、胸を張っていこう。