RE

「うわ、またREじゃん。」
「マジ気をつけなよ?あの人黒い噂しかないんだから。金とかせびられるかもしれないよ?」

皆は、相変わらず君の悪口しか言わない。

「あ~、そうかもね~。」

最近は、もう言いかなって。
だって、れん君が盗られてしまうより
ずっとずっと隣にいられる。
まだ、恋人でもないけれど、それでいい。
彼の隣にいることが幸せだから。

「千尋っ。」
「待って、今行くっ。」

君にもっと愛されたい。
君にもっと見てほしい。
だから、こんな形でも良いの。

「今日さ、ちょっと抜けない?連れて行きたいところがあるんだけど。来る?」
「本当?何処っ?!」
「秘密~。行こうぜっ。」

君の笑顔が愛しくて背中を見ているの。
君に抱きついてしまいたい。
君を、好きだから―――――。

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