闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
___ガラッ!!
「あ、諒真さん」
さっきーが俺を見上げる。
奥では歩が寝ている。
「歩!!」
「ん゛〜?」
歩の胸ぐらをつかみ、ゆさゆさ揺する。
いつもの起こし方なので、歩はあまり動じない。
くそ、時間ねぇってのに……!!
「歩!!起きろよっ!!」
「うるせぇ先輩……寝かせろ…………」
「寝かせねぇよっ!!!」
腹に蹴りを思いっきり入れる。
「っ……!!?」
教室の反対側まで飛んでいく歩。
ようやく目を覚ましたらしい。