闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
「ちょっ……諒真さん!?」
さっきーが目を丸くして見ている。
でも、この際仕方ねぇ。
「てめぇ……」
腹を押さえながら歩が立ち上がり、睨みつけてくる。
「悪ぃ歩。調べて欲しいことがある」
「それが人に物を頼む態度なのかよ!!」
「悪ぃけど急いでんだよ!!頼む!!」
「っくそ…………」
歩は座り込み、スマホを操作し始める。
俺のことを一番理解してくれているのは、やっぱり歩だ。
「腹は痛ぇからやめろって言ったろ」
「忘れてた」
「そーかよ。……で、何について調べんだ」
「九條奈緒の家だ」