闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
「離してっ……!!」
ドンッと諒真さんを突き飛ばし、男に駆け寄る。
「約束。今後一切、諒真さんに関わらないで」
「いいだろう」
妖しく笑った男は、あたしの手首を掴む。
「諒真、取り引き成立だ。お前はもう俺の息子ではない。消えろ」
その拳銃が……立ち尽くす諒真さんに向けられる。
「え……待って、やめて!!!」
「じゃあな」
カチリと、弾がセットされた。
諒真さんは動かない。
呆然と、見ている。
「悔やむならあの世で悔やめ」
引き金に指がかかり、それが引かれる。
思わず、目をつむった。
___バンッ!!!