闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
シュウウウ……という音、火薬の匂い。
怖くて、怖くて、目を開けられない。
「…………っぶねぇ……」
そんな声がして、目を開く。
そこには、赤い髪の青年が立っていた。
前に掲げた鞄に、穴があいている。
「あ……ゆむ…………?」
諒真さんが、ぽかんとして呟く。
歩は諒真さんを振り返り、いきなり殴りつけた。
「死んだら殺すって言っただろ!!」
涙まじりの怒声。
そこにいる全員が、突然のことに唖然として見守っていると。