闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
「諒真!!」
ドタドタと数人の男が駆け込んできた。
青い髪に、黒い髪に、緑の髪。
【睡嵐】の、幹部……?
「お、まえら……何で…………」
諒真さんは信じられないというように目を瞬かせている。
「歩から連絡があってよ。国家管理の衛生に入り込んで空から見てたら、諒真がここに入って出てこなくなったって」
圭太さんが息切れしながら笑う。
国家管理の衛生で見てたって……犯罪なんじゃ?
「とりあえず……諒真がそいつを守るなら、俺らは協力するぞ」
青髪の総長……蓮央が、笑った。
「ふん、邪魔な奴らが来たな……」
あたしの腕を掴んだままの組長が、3人に銃を向ける。
「させるかよっ!!」
そこに、歩が回し蹴りを入れて、拳銃を遠くに蹴り飛ばす。
その衝撃であたしの腕が自由になった。
「諒真、行くぞ!」
「お、おぅ!!」
歩の声にハッとし、諒真さんがあたしの手を引く。