闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
「こっち向けよ」
「やだ。恥ずかしい」
「なんでだよ」
「恥ずかしいもんは恥ずかしいの」
「ふ〜ん?それじゃあ……」
諒真さんの唇が、あたしの首筋に吸いつく。
「んゃっ!?」
思わず力を緩めたところで、グイッと顔を上に向かされた。
唇が触れるくらい近くに、諒真さんの整った顔がある。
その瞳に吸い込まれそうで、息を呑む。
「…………奈緒さぁ……誘ってんの?」
「はいっ!?」
突然脈絡のないことを言われ、戸惑ってしまう。