闇桜〜銀色のキミに恋をした〜



「こっち向けよ」


「やだ。恥ずかしい」


「なんでだよ」


「恥ずかしいもんは恥ずかしいの」


「ふ〜ん?それじゃあ……」



諒真さんの唇が、あたしの首筋に吸いつく。



「んゃっ!?」



思わず力を緩めたところで、グイッと顔を上に向かされた。


唇が触れるくらい近くに、諒真さんの整った顔がある。


その瞳に吸い込まれそうで、息を呑む。



「…………奈緒さぁ……誘ってんの?」


「はいっ!?」



突然脈絡のないことを言われ、戸惑ってしまう。
< 150 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop