闇桜〜銀色のキミに恋をした〜




「もう、何なのよ……!!」



熱い顔を押さえ、椅子に座り込む。



毎回毎回、彼はこれであたしを黙らせる。



何度も別れる決心をしたのに……。



別れようって言うたびにキスされて、甘い言葉を囁かれて。



こんな男と結婚していいのか?って、何度も思った。



まぁ結局、することになってるけど。



あたしが男に襲われそうになったり、危険な場所に連れていかれそうになったとき、助けに来てくれるのはいつも彼で。



たまたま助けてくれた善良な通行人があたしの腕を掴んでいるのを見て、その人を殴っちゃうし。



嫉妬深くて、ヤキモチ焼きで、独占欲の塊である、溺愛俺様ドS男。



いいところあるの?って言いたくなるくらい。




それでも、あたしは彼が好き。




大好き。




離れられない。





< 169 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop