闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
「お前さぁ」
銀髪男がいきなり話し出す。
「元【桜蘭】の本田咲誇を陥れただろ?」
は・・・?
何でコイツが、そのことを…………
「どうやって罠にはめた?聞かせろ」
興味ありげに聞いてくる男に、フッと笑って言う。
「そんなの簡単。偽装写真を用意すればいいだけよ」
「偽装だと?」
「あたかもこれが真実ですっていう感じでね。証拠があれば、みんな疑わないもの」
クスクス笑いながら言うと、偽銀髪男が今までにないほどの鋭い目つきであたしを睨んだ。
「お前……今の言葉忘れるなよ」
まるで心臓を掴まれたかのような恐怖感に襲われ、ごくりとつばを飲み込むしかなかった。